審判委員会


2004年 競技規則

JFA 2004/9/2
グリーンカード制度の積極的導入に関して

はじめに
 サッカーは人生の学校です。この素晴らしいゲームは、楽しいばかりでなく、感情を呼び起こすものです。負けた時には悲しみと涙、勝ったときには歓びと祝祭。サッカーは教師です。サッカーは少年少女に人生の徳と価値を学ぶ機会を与えます。
チームとしてともに努力すること
フィールド上で互いに助け合うこと
常にフェアプレーを示すこと
良いスポーツマンシップを示すこと
怪我をした者を助け共感を示すこと
敗者も勝者も称えること
対戦相手、チームオフィシャル、レフェリーに敬意を払うこと

 これらの価値感は全て家庭や共同体のメンバーの中での日常の生活にもあてはまるものです。サッカーは、プレーヤーの身体面、社会面、心理面の要素の発達を助けます。

ゲーム
 世界中で毎日ひっきりなしに、無数の試合がプレーされています。その大多数は楽しみのためのものです。レフェリーは、試合のルールの守り手です。レフェリーは、ルールが尊重され全員がゲームを楽しめるようにします。

イエローカード、レッドカード
 これまでレフェリーは、イエローカードとレッドカードを使って、その行為がルールに違反しているということをプレーヤーに伝えることを役割として与えられていました。これらのカードは、ある特定のネガティブなアクションが、フェアではなく、許されないということ、を説明するために示されるものである。レフェリーはそれらを示し、フィールド上で22名のプレーヤー全員に対しフェアとなるようにしなくてはなりません。

ポジティブな教育
 こどもたちがサッカーを始めたときから、我々は彼等にスキルを教えるとともに、「してはいけないこと」も教えます。時として、トレーニングや試合でしてはいけないことの方に注意が払われることが見受けられますが、彼らがポジティブなことをしたら賞賛や感謝を示すべきです。

これが、グリーンカードの背景にある考え方です。グリーンカードの意味は以下の通りです。
それは良いアクションである。その調子で続けなさい。
ポジティブなアクションを再確認・再強化する。
ポジティブな教育である。
認め、感謝し、もっとやるよう励ます。
他の人が見本とすべき手本である。
ファンやオフィシャルもあなたのアクションを認め評価している。

グリーンカードはどのようなときに提示するのか
 レフェリーは、グリーンカードを示すのに、プレーを止める必要はありません。ボールがプレーエリアから出たら、あるいはその他の理由でプレーが止まったら、すぐにカードを出せばよいのです。レフェリーは、プレーヤーのポジティブな行為を認めるしるしとして、ポジティブなジェスチャーを示すことが奨励されます。
 以下は、グリーンカードを出す状況の例です。
怪我をした選手への思いやり
意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手
自己申告(ボールが境界線を出たとき:スローイン、CK、GK、ゴール)
問題となる行動を起こしそうな味方選手を制静止する行為
チーム(オフィシャルを含む)が試合全体を通し、警告も退場も受けず、ポジティブな態度を示す。(レフェリーは試合終了の笛を吹く際に、チームベンチに向かってカードを提示する)


JFAは、U-12(4種)年代の試合において、グリーンカードの積極的活用を奨励します。



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